2010年07月31日

The Egyptians - The Party Stomp

the_party_stomp_egyptians.jpg

The Egyptians - The Party Stomp [Mah's #1] 1960
Hand Writing Matrix: D-103 / D-104
Machine Stamped: Sheldon



アーリー 60'sのインディペンデント・デトロイト R&Bといえば、バックのサウンドも非常に重要だ。
プレイヤーの腕も確かで、しかも味わいのある演奏を聴かせてくれる場合が多い。
そんなパフォーマンスが、チープな録音環境下でレコーディングされ、混沌としたサウンドでブレンドされる。

モータウンのスタジオ・バンドで「ザ・ファンク・ブラザーズ」として有名な人達も、夜な夜なクラブでジャズを演奏したり、バイトで近所のR&B録音に参加したりという、逸話がある位だから、デトロイトの音楽シーンは狭く繋がっており、演奏家の数も限られていたのかもしれない。

そんな中で、とりわけ威勢の良いパーティー・バンドが『ジ・エジプシャンズ』で、1960年にマーズというレーベルからリリースされた唯一のシングルで、これが本日の題材となる「ザ・パーティー・ストンプ」という作品です。

V.Aコンピ「Las Vegas Grind Vol.2」にも収録され、2005年には我らがニューヨークのNorton Recordsが、7インチでリイシュー(Norton #45-140)し、一部のマニアを喜ばせた事も記憶に新しい。

R&Bのファンよりも、ガレージ系リスナーから支持される割合の方が高そうな作品だ。

彼らについて色々と調査は試みてみたが、情報は皆無に近く、頭にターバンを巻いた中東スタイルで、デトロイトのクラブやショウで演奏していた、パーティー・バンド。という事ぐらいしか分からなかった。

レーベルから読み取れるヒントとしては、地元の名手「ジョニー・メエ・マシュー(Johnnie Mae Matthews)」が作曲に関与しており、それは彼の友人でもあった「マイク・アロンゾ・ハンクス(Mike Alonzo Hanks)」が設立した、Mah's レーベルの立ち上げに協力したからと考えられる。

ノートン・レコードが発掘し、ジャケットに使用された写真では3人トリオだが、レコードから聴き取れるサックスは、ヘルプで録音に入ったミュージシャンなのかもしれない。

2010_7_31_the_egyptians.jpg
Norton #140のジャケット

曲のレビューとしては、黒人版のサーフ・インストゥルメンタルといった感じで、全体的にはわりとサッパリしている。
しかしプレイヤー単位で見てみると、ギラギラしたギターがリードで、バリトン・サックスが「ブリブリ」というダーティーな伴奏の、極めてドス黒いR&Bである。
内側から爆発しそうな勢いの、ハイ・エナジーさが脳天に響くキラー・トラックである。
このギミックの無いストレートなパフォーマンスが、ロック・ファンからも支持される理由だろうか。

こういう方向性のR&Bグループは、他でもなかなか見当たらず、個性的な面白い作品といえる。

Source-
The Johnnie Mae Matthews Story
(Soulful Detroit )
The Egyptians, Norton 7-Inch Records
(Norton Records)

Search-
"The Egyptians" to Night Beat Records
♪ナイトビートレコード♪
posted by DJ JAMES at 19:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | YouTubeでレコード紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | Twitterでつぶやく
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