2010年06月29日

Bobby Parker - Steal Your Heart Away

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Bobby Parker - Steal Your Heart Away [V-Tone #223] 1961
Hand Writing Matrix: 45-V TONE 223B △38605-X / 45-V TONE 223A △38605



1937年8月31日にルイジアナ州ラフェイエットで生まれ、ロサンジェルスで育った、ブルース シンガーでギタリストの『ボビー・パーカー』。

若くして音楽業界で活動を始め、50年代には「ポール“ハックルバック”ウィリアムズ」楽団、「オーティス・ウィリアムズ&ザ・チャームス」、「ファッツ・ドミノ」、「ボ・ディドリー」バンドでも演奏していた、下積み時代の経歴も輝かしい実力派だ。

50年代中盤〜後半にかけては、中西部を拠点に活動しており、ボ・ディドリー55年の「ディドリー・ダディー」(Checker #819)のチェス・スタジオ録音にも参加。

初のソロ名義での吹き込みは、58年の「ブルース・ゲット・オフ・マイ・ショルダー(Vee-Jay #279)」で、デビュー作としては強烈過ぎるモダン・シカゴ ブルースの傑作となった。
同時期の“コブラ”レコード作品群にも匹敵する名作で、気迫に満ちたパフォーマンスの名演だ。
レッド・ツェッペリンの「ロバート・プラント」にも、多大な影響を与えた作品としても知られ、R&B/ブルース アーティストの「リトル・ミルトン」や「ディー・クラーク」も取り上げており、今ではスタンダードなブルースとして知られている人気曲である。

60年代初頭にはアメリカの首都ワシントンD.C.に移住し、ローカルのブルースクラブ等で演奏。
そして61年に、ブイ・トーン レーベルからリリースされたシングルが、本日ご紹介させていただく[V-Tone #223]だ。

この「スティール・ユア・ハート・アウェイ」はB面扱いの作品で、本来のA面曲「ウォッチ・ユア・ステップ」は、ポップチャートで最高51位を記録したワンヒット・ワンダーとなった。
レイ・チャールズ/ホワッド・アイ・セイ?」をベースにしたR&Bだが、ラテンリズムを強調したモダンなダンスナンバーで、これまた秀逸な傑作。
なんといっても、ストラトキャスターを鋭角に弾きまくり、ゴスペル濃度100%のボーカルも強烈!

スペンサー・デイヴィス・グループや、ドクター・フィールグッド、ザ・カイザーズ等も取り上げ、ザ・ビートルズ「アイ・フィール・ファイン」の元ネタにもなり、英国ロック勢からも絶大なる支持を受けているロッキンブルースとしても知られる。
また、モッズご用達の名門、英スーレーベルからも「WI-340」番でリリースされており、名実共にモッズクラシックスとなっている、永久不滅の快作なので、こちらも要チェックです。

とまぁ「ウォッチ・ユア・ステップ」についてだけで、ひとつブログが成り立ってしまう程の情報量だが、初期ディープソウル シリーズということで、今回はあえて裏面を紹介させていただきます。

このレコードを入手して、すでに10年以上になるが、それまでは何となく「裏面も良い曲」と思いながら、A面を聴いた後にレコードをひっくり返して針を落としていた。
しかし2006年に出された、英ケントレーベル編集によるV.Aコンピレーション アルバム「THE UK SUE LABEL STORY Vol.4」の9曲目に、突如このB面曲がピックアップされてきたのである。

英スーレーベルについては、また機会を設けて解説したいと思うが、ガイ・スティーヴンスにより選曲された前述のシングル「UK Sue #WI-340」の裏面曲を、天下の英エイス/ケント レーベルがあえて選んだことは、リスナーにとっては重要な意味を持っていた。

このことをきっかけに、「裏面も良い曲」という認識が、「裏面がヤバイ」という解釈へと、自分の中で同時期に変化していった。
自身の感性は信じているつもりだが、やはり海外の有名レーベルが新たな認識で決定打を打つことにより、新たな価値観を生んでくれることとなった。流石だ。

さてこの作品は、ボビー自身による作曲で、やはりコチラもレイ・チャールズ風の60'S R&B バラードとなっている。
レイ59年の作品「アイ・ビリーヴ・トゥ・マイ・ソウル」を下敷きにしていると思われ、ザ・レイレッツ風のガールコーラス隊まで入るレイ・オマージュ作品だ。

しかし本家以上にブルージーで、悲壮感漂うメロディーを、直情的なギターが奏でるアーリーソウル作品で、ホーンの入る重厚なバックバンドも良い。
甲高い声質でヒステリックに歌う、B.B.キング〜ジョニー・テイラー直系のボーカルもソウルフルな名唱である。

ヴイトーンレーベルからは、このシングル一枚のみを残しただけだったが、まさしく入魂の2曲を刻み込んだ、真に名盤だった。

その後の彼は、小レーべルに数枚のシングルをリリースし、細々と生計をたてていた様子。

しかし70年代以降には、レッド・ツェッペリン、ジミー・ペイジ、カルロス・サンタナ、エリック・クラプトン等、枚挙にいとわない大物ロックアーティストから再評価され、自身も“ブルース・ロック”ギタリストとして、現在でもライヴやフェスティバル等で活躍している。

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Bobby Parker 1960's

Source-
Bobby Parker
(Bobby Parker's Official Website)

Search-
"Bobby Parker" to Night Beat Records
♪ナイトビートレコード♪
posted by DJ JAMES at 14:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | YouTubeでレコード紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | Twitterでつぶやく
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