2010年05月29日

The Tams - Untie Me

untie_me_tams.jpg

The Tams - Untie Me [Arlen/7-11] 1962
Hand Writing Matrix: ARLEN-TH-TA-2 / ARLEN-TH-TA-1



メンバー・チェンジを経て現在でも活動する、ジョージア州アトランタ出身のR&B グループ『ザ・タムス』。
彼らは50年代後半から活動し、初期のメンバー構成は(Joseph Pope, Charles Pope, Floyd "Little Floyd" Ashton, Robert Smith, Willie "Frog" Rutherford, Horace "Sonny" Key)となっている。
メンバーのウィリー・ルーサーフォードが被っていた、“タム・オーシャンター”というハンチング系の帽子から由来して、グループ名は“ザ・タムズ”となったということだ。
ちなみにこのウィリーは、50年代後半にテレビを盗んで投獄され、代わりにメンバーとして入ったのがホレース・キーだった。

そんな彼らが、初レコーディングを行ったのは61年になってからのことで、[Heritage #101]で出されたシングル「Vacation Time / If Love Were Like Rivers」が初吹き込みである。
この作品はヒットせずに終わってしまったのだが、その次のシングルとして録音されたのが、本日ご紹介する作品「アンタイ・ミー」だ。

62年にフィラデルフィアのアーレンから出され、ポップ・チャート60位/R&B・チャート12位という大ヒットとなった初期の代表作品である。

カントリー界で有名なレイ・スティーヴンスがプロデュースし、セッション・ギタリストとしても名の知れるジョー・サウスがコンポースした、ジョージアの名人二人によるサポートも見逃せない作品だ。
演者が黒人で、裏方が白人という、この年代のインディー系ではわりと稀な共同作業によって生まれた名作である。

ドゥーワップをベースにしたメロウな作品で、ファルセットによる初期ソウル・コーラスも彼らのスタイルとなったバース・オブ・ソウルの重要作品だ。
ジョセフ・ポープによるリードも、しわがれた声質で個性を発揮している。

耳障りの良い軽やかなホーンと、重厚なストリングスもこの曲に哀愁漂うドラマ感を生んでいる。

そして軽快な横揺れリズムと共に、全体的に爽快な印象を与えてくれる作品で、アメリカではビーチ・ミュージックの定番曲として人気の作品だ。
この曲をきっかけに、彼ら自身も“ビーチ・ミュージック・グループ”と一部愛好家の間ではカテゴライスされ、その事実はその後彼らの音楽性にも少なからずは影響を及ぼしたことであろう。

この後にも大手「ABCパラマウント」から、
ワット・カインド・オブ・フール('63-/US Pop+R&B #9-)
イッツ・オーライト('64/US Pop+R&B #79-)
ヘイ・ガール・ドント・ボザー・ミー('64/US Pop+R&B #41-)
シリー・リトル・ガール('64/US Pop+R&B #87-)
ビー・ヤング、ビー・フーリッシュ、ビー・ハッピー('68/US Pop #61-,R&B #26-)

といったチャート・ヒットを連発し、一躍スター・グループへと上り詰めた。
個人的には「ワット・カインド・オブ・フール」と「イッツ・オーライト」がとくに、初期ソウルとして完成度の高い傑作だと思い、これらもよく愛聴している。

時代を先見したソウル・コーラスをよく用い、しかしどこかオールド・スクールな部分も隠し味とする、温故知新的な芸風も魅力の名グループである。

Source-
The Tams - Group History
(The Georgia Encyclopedia)
The Tams - Single Discography
(Soulful Kinda Music)

Search-
"The Tams" to Night Beat Records

TheTams.jpg
The Tams
♪ナイトビートレコード♪
posted by DJ JAMES at 21:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | YouTubeでレコード紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | Twitterでつぶやく
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