2010年05月17日

The Impressions - Minstrel and Queen

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The Impressions - Minstrel and Queen [ABC-Paramount/10357] 1962
Hand Writing Matrix: ABC-10834-1A / ABC-10847-1A



50年代には名歌手ジェリー・バトラーを排出した事でも知られる、カーティス・メイフィールドを中心にしたシカゴの名R&B グループ『ジ・インプレッションズ』の、1962年にABCパラマウントからリリースされた4枚目のシングル。
制作はマル・ウィリアムズ、アレンジャーはロイ・グローヴァー、作曲はカーティス・メイフィールド。

ツイストやらマッシュ・ポテトとかのダンス・クレイズが全盛だった62年。
しかしこの手のダンス物には関心を示さず、完全に独自のスタイルを貫き独走しすぎて不発。
61年の「Gypsy Woman」はポップ・チャート20位/R&B・チャート2位の大ヒットとなり、新生インプレッションズとして華々しい記録となったが、その後は63年の7作目「It's All Right」(Pop/#4-,R&B/#1-)までヒットを出すことはなかった。

しかし彼らの不屈ともいえるスピリットは、記録(レコード)として克明に残され、我々マニアにより歴史の隙間から掘り起こされ再評価される。
62年という早い時期から、“インプレッションズ・スタイル”とも呼べる独創的なスタイルを確立しており、それらに宗教性であったりブラック・プライドなどを絡めて、自己啓発的な音楽性+αとして形にした。
ちなみにこの手法は、サム・クックが意識し実践していた方法のひとつでもある。だからといってはなんだが、サムの持っていたヴィジョンと精神と音楽的な功績は偉大なのである。

また同時期には“オールディーズ・バット・グッディーズ”を発端に、ドゥーワップ・ブームが起こったことでも知られている。
多くのグループが乱立し、チャート上でも50年代の黄金期さながらの活況をみせた。
彼らのほとんどは回顧的なドゥーワップ・スタイルで、いかにもオールド・スクールなコーラス・スタイルを好んで用いた。
しかしそんな状況を理解しながらも、インプレッションズはコール&レスポンスやクロス・ハーモニー、リフレインを用いた、初期の“ソウル・コーラス”を堂々と使いまさに時代の先駆者となった。
また余談ながら、この手法も50年代からジェームス・ブラウンが実践しており、その点においてもJ.Bの音楽性が高く評価される証左のひとつともなっている。

心地良いグルーヴ感に熱っぽいファルセット・ボーカルとソウル・コーラス。
アメリカでは「Beach Music」として愛聴されてきたダンス・ナンバーで、ヨーロッパでは「Popcorn Oldies」としても人気の高い定番曲である。
そしてジャマイカ人シンガーには特に人気で、67年の「Dennis Brown」や、「The Techniques」、78年の「The Uniques」等に“Queen Majesty”と改題されカバーされている作品のオリジナル・バージョン。
と、各方面から引っ張りだことなっているマイナーな一曲の為、海外でもわりと高値で取り引きされている人気盤なのです。

The Impressions: Single Discography
(Soulful Kinda Music)

Search "The Impressions" to Night Beat Records
♪ナイトビートレコード♪
posted by DJ JAMES at 19:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | YouTubeでレコード紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | Twitterでつぶやく
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