2009年06月20日

再発盤再評価

たまにはレコードのお勉強を。

私自身、これまでオリジナル盤コレクター志向で全く見向きもしなかった再発盤(リイシュー/リプロダクツ盤)でしたが、最近ではコチラの方も高く評価出来る様になってきました。

その理由としては、まず美品のオリジナル盤でもプレスが良くなく、音質にも影響のあるレコードがあまりに多い。という点が大きな要因であります。

その点、正規の再発盤やオールド・リイシュー/ブート盤は、音質に優れ、原盤以上のヴィヴィッドなサウンドでしっかり鳴ってくれ満足させてくれます。(もちろんそうじゃない劣悪な再発/リプロ盤も多く存在しますが、今回は良いと思えるレーベルのみを選別しています。)

しかも安価だし入手も容易な物が多いし、コチラも見逃せない重要なフォーマットだと思われます。

というわけで今回は、代表的な再発盤を検証付きでピックアップしてみました。

皆様のオールディーズ・レコード・ライフがより充実したものになりますよう。

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アルファベット順

ABC PARAMOUNT / ABC

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言わずと知れた大手レーベル。さすが大手なだけに、原盤でも音質の悪いプレスは少なく、再発盤でも音質の差はあまり感じ取れません。回顧的な感じでヒット曲を再プレスしていたという感じでしょうか。ただカップリングが大体ヒット曲同士なのが嬉しい。60年代製がメイン。

ATLANTIC / ATCO / STAX系列

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R&B・インディーズ・レーベルの中ではかなりの大手。しかしオリジナル盤のプレスは当たりハズレが多く、とくに黄色レーベル時代のアトランティックやスタックスの盤はヒスノイズが出る盤が多く、コレクター泣かせの要注意レーベル。そんな状況下で、正規の再発盤は音質の悩みを一挙に解決してくれる素晴らしいものです。オリジナル・マスター音源使用+プレス技術が進んだ時代のプレス盤のコンビネーションは“最強”としか言い様のない喜ばしいものです。とくに50年代初期〜中期のR&Bやドゥーワップ、そして60年代初期のスタックス音源の再発盤の音質は目を見張る物があり、全ての音がくっきり際立って聴こえます。まさにグッド・ジョブです。

CAPITOL

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ビートルズやビーチ・ボーイズ、ナット・キング・コールやフォー・フィレッシュ・メンといった、私的に好きなアーティストが多くリリースされている事で、思い入れも強いロサンジェルスの名レーベル(キャピトル・レコード・タワーもカッコいい)。しかし残念ながらこのレーベル、50年代からプレス力の弱い盤が多く、まぁ普通に聴ける曲が多いにしても、オリジナル盤7インチ特有のサウンドの精細さには欠く盤が多いかなー、というのが個人的な感想です。しかしこのキャピトル“スター・ライン”リイシュー・シリーズは、そんな不満も忘れさせてくれる優れた再発盤なのです。とくにこの画像のジョニー・オーティスなんかは、皮肉な事に原盤よりも数十倍強烈な音で生々しいバンドの演奏を表現してくれています。ビーチ・ボーイズのリイシューなんかも、原盤では聴こえなかったサウンドがバッチリ聴き取れて驚く限りです。そう考えると、西海岸のプレス工場の技術はまだまだ発展途上中だったのかもしれませんね。

CHARLY (UK)

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コチラは英国の名リイシュー・カンパニー「チャーリー」の7インチ再発盤。音質の良さは原盤さながらの精鋭さで、イギリス人感覚のロッキンさで選曲されている点が嬉しい再発盤。といってもそんなに見かけませんね、この盤。

CHESS / CHECKER / CADET / ARGO系列

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最近の映画「キャデラック・レコード」でもおなじみ、シカゴを代表する名R&B・ブルース・レーベル「チェス」。このレーベルもヒスノイズの出るプレスがよく見受けられ、がっかりする事も多いインディー・レーベルです。この会社の正規再発盤はオリジナル・マスター音源使用で、盤の素材もスチレン・ディスクを採用し(チェスの原盤は塩ビ盤が多い)、必要以上にヴィヴィッドに鳴り響くすんごいリイシュー盤です。テンションも上がります。

COLLECTABLES

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一瞬取り上げようか考えましたが、オールディーズ再発といえばやはりこのレーベルでしょうか。賛否両論あるレーベルですが、まぁ一番入手容易で、それなりの音質で楽しめるという点では評価すべきレーベルでしょう。ヒット曲の再発が多く、音質も悪くはない“無難”なリイシュー・レーベル。ただし、この会社の初期の再発盤は劣悪な音質の物が多いので要注意!たまに未発表音源をシングル・カットしている場合も有り、そういうのをシングルで所持したかった時には嬉しい。

GLENVILLE MUSIC

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正規かバッタモンか分かりませんが、60年代のオールド・リイシュー・カンパニー。基本的にヒット曲の再発がメインの会社の様ですが、小レーベルでのドゥーワップ作品などの再発は、音質が良く嬉しい限り。おそらく使っていた、60年代のプレス工場の技術が良かったのでしょうな。

GOLDISC

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60年に設立されたオリジナル盤の時点で、再発っぽいレーベル名ですが。自社のヒット曲のリイシューを中心に、他社のオールディーズ名作をも再発するレーベル。レア音源の再発盤もあり、安価で入手したかった場合には嬉しいレーベル。

IMPERIAL

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ファッツ・ドミノの成功で億万長者となった、ロサンジェルスの名インディー・レーベル。オリジナル盤でも、悪いプレスは少なく再発盤のメリットといえば、ヒット曲をカップリングしていることでしょうか。金色のレーベル・カラーは、どこか風格が漂います。

JUBILEE

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SP盤全盛時代の49年から続く、名門レーベル。SP盤に代わり台等してきた、7インチ・レコードのプレス技術が発達していなかった時代の作品のリイシューには特筆すべきものが有り。今まで原盤で「シャ〜ッ」というヒスノイズと共に楽しんできた作品も、細部までクリアに聴こえる60年代プレスの再発盤です。

KING / FEDERAL / DELUXE系列

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オハイオ州シンシナティーの伝説。この会社に関しては語りたい事が多く、それはまた別の機会に。ブートなのか、正規リイシューなのか分からない盤も多いレーベルですが、音質の良さを考慮すれば、そんな事は全くお構いなしです。下の写真の“キング・オールディーズ・シリーズ”はとくに音質が良く、さらに嬉しいのは、SP盤時代の未レコード化音源が7インチ・レコードとして再発されているという点。SP盤をDJでかけるのは難しかった分、これは本当にありがたいと思えた名リイシューです。レーベル名がキングなだけにか、レーベルの王様風のおじさんが気になります。

LAURIE / RUST

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ブリル・ビル・ポップを代表する、ニューヨークの名レーベル。このレーベルも、原盤からして良いプレスの盤が多いので再発盤はさほど重要ではない気もしますが、安価で入手出来るというのが嬉しいポイントでしょうか。

LOST NITE

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先ほども紹介した“コレクタブルズ”の前身となる、フィラデルフィアのリイシュー専門レーベル。60年代に発足し、ダンス物ブームの震源地だったフィラデルフィアらしい、ダンサブルでロッキンな選曲が魅力のレーベル。音質も原盤さながらのヴィヴィッドさで、音質重視派の方には嬉しい再発盤。とくに50年代ニューヨークのドゥーワップ音源なんかは、コチラの方が100%音質が良いと思えるレベルの高さです。

MCA

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70年代以降のオールディーズ再発を多く手がけた大手リイシュー・レーベル。ヒット曲を中心に、クリアな音質でオールディーズの再発化を進めていた会社。コレクタブルズよりは良いかな、と思える無難さの再発盤です。

MERCURY

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車の製造の方が有名な、ミシガン州ディアボーンの大手レーベル。このレーベルも大手らしく、さほど悪いプレスの盤は少ない気がしますが、50年代のプレスには当たりハズレがあると思います。自社のヒット曲再発を中心に、たまに未発表音源や別テイクなどをプレスしているのが嬉しい再発盤です。

MODERN / RPM系列

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ロサンジェルスの名R&B・インディーズ・レーベル。このレーベルこそ、原盤プレスの粗悪さで悪名高いレーベルの代表格です。こだわりのあるアーティストの人選や楽曲の素晴らしさが光る会社という反面、レコードの素材やプレス方法にはあまりこだわっていなかったという、淋しい側面が目立つ点が残念で仕方がないレーベル。この再発盤もあまり誉められた音質ではないにしろ、シャーシャーうるさい原盤よりかは良いかな、というリイシュー盤です。もうちょっと高音〜中音が欲しいところかな。

OLDIES 45

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シカゴを代表するR&B・ブルースの名門インディーズ・レーベル「ヴィージェイ」。このレーベルが密かに世に送り出していたノックオフ・レーベルが「オールディーズ・フォーティーファイヴ」。基本、自社のヒット曲を中心に、他社の作品も節操なく再リリースしまくっていたレーベル。ただし音質は極めて良く、原盤以上に心地よく響くプレスが多いのが評価出来る点です。また「リトル・リチャード」なんかは、この盤でしか聴けない未発表レア・テイクがリリースされていたり、ビートルズ・コレクターの間でも高く評価されている盤があったりと、それなりにファンの多いレーベルです。しかしこんな悪どい事を行った祟りか、64年にはヴィージェイ・レコードも倒産。

ORIGINAL SOUND

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「OLDIES BUT GOODIES」シリーズで、一躍全米にオールディーズ・ブームを巻き起こした、ロサンジェルスの名ロック・レーベル。自社作品のリリースと並行して、前述のオールディーズ作品を中心にリイシュー。他社レーベル作品の再発なども手がけ、古き良きヒット作を良い音質で再び蘇らせていた再発盤です。オールディーズ・リバイバルの足がかりとなり、社会的な貢献も大きかったという点も高く評価すべき名仕事。

PHILIPS

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髭剃りなんかも有名なオランダ資本の家電製品会社で、コロンビア配給のレコード・レーベル。このレーベルもオリジナル盤からしてプレスが良く、とりたてて再発盤が優れているというわけでもないプレスです。しかし、原盤でも高音が歪む様なノイズが度々見受けられ、再発盤はその様な事が少ない様に思える為、音質によってはおススメです。

RCA VICTOR

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レコード・プレイヤーの製造なども有名な大手レコード・カンパニー。しかしこのレーベル、大手のわりにプレスの甘い盤が多く、50年代のオリジナル盤などは、ちょっとチリノイズが気になるものが多いのが玉に傷。しかしこの60年代プレスの正規再発盤は音質に優れ、エルヴィス作品なんかも原盤では聴こえなかった音の輪郭が浮きだっていたりして興奮せざるを得ない名リイシューです。70年代以降の再発は「447」番から型番がスタートし、80年代以降の再発は「GOLD STANDARD」のロゴが入ります。

RELIC

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60年代初頭のドゥーワップ・リバイバル以降続く、息の長いグループ物専門のリイシュー・レーベル。基本的にレア音源のリイシューが中心。60年代のプレスは音質もヴィヴィッドで良いのですが、最近の再発盤(写真のデザイン)では、少し高音部分が足りない印象。

ROULETTE

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56年に創業し、ツイスト・ブームでその名を不動のものとした名レーベル。時代を見据えた先見感で会社も徐々に巨大化し、ニューヨークの小インディー・レーベルを次々と傘下に治めたサクセス・カンパニーです。自社ヒット曲の再発は当然のこと、このレーベル再発盤の評価すべき点は、RAMAやGEEといったR&B・レーベルの音源を保有していたというところです。オリジナル・マスター音源を使用した60年代プレスは、今まで聴けることのなかった完璧なサウンドを実現し聴き手を存分に満足させてくれるものでありました。ただ、たまに過剰なリマスターによるギミック・ステレオなエコーなど、バランスに欠ける曲があるため、少し慎重に選んだ方が良いのも事実です。

SMASH

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61年に創業した、“マーキュリー”配給による大手レーベル。このレーベルもヒット曲を量産しただけあって、自レーベルのヒット曲を多く再発しています。ただ、オリジナル盤との音質の差があまりなく、原盤も再発盤もどちらも良い音です。

SPECIALTY

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ファッツ・ドミノの成功に目をつけ、ニューオーリンズ・サウンドを大々的に売り出し、ロイド・プライスのヒットで一躍有名になったロサンジェルスの名インディー・レーベル。このレーベルに関しては、色々と疑問を持っている方も少なくないと思うので(破線有り無しの意味や、再発盤の見分け方等)、詳細はまた別の機会に。このレーベルも50年代のプレスは粗悪な物が多く、再発盤の方が完璧なサウンドで鳴ってくれる盤が多いのが事実です。再発化は60年代から始まり、80年代以降まで度々プレスされている盤が多いので、混乱を引き起こしている原因かなとも思います。リイシューでなら、比較的レアな音源も入手が容易なのでかなりのおススメ度です。

UNITED ARTISTS

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59年に創業し、映画音楽と密接だった名レーベル。ポップ・ヒットも数多くリリースし、一般的に馴染みあるレコード会社として有名になったわけですが、自社のヒット曲の再発以外にも、配下に治めた小レーベル作品の再発も行っております。材質にはスチレン素材を多く採用し、原盤では甘かったプレスのものでも、究極のサウンドでヴィヴィッドに演奏してくれる盤が多いのが特徴です。

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と以上長々となりましたが、現在手元にある再発盤+オールド・ハット・ギアさん資料提供によるご協力の下でのご紹介でした。

また別の魅力的な再発盤もあれば第2弾でご紹介したいと思います。

もちろんオリジナル盤も最高ですが、本物志向だった方も音質という点を重視して考えたら、こういった再発盤も魅力的に思えるのではないでしょうか。

ナイトビートレコードでも、こういったおススメの再発盤を多く入荷致しておりますので、またぜひよろしくお願い致します。

ジェームス

50's & 60'sレコードの専門店「ナイトビートレコード」!
当時のヴィンテージ・レコードを本場アメリカより直輸入!
毎回店主自らが足を運び、厳選してくる良品のみを取り扱うセレクト・ショップです。
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専門店ならではの高額査定も好評頂いております。興味のある方は、一度お気軽にお問い合わせ下さい。
電話/06-6210-4169(10AM - 7PM)
メール/info@nightbeatrecords.com
古物商許可証 【第621112101106号】 大阪府公安委員会 業務責任者:藤井康成
http://www.nightbeatrecords.com/

♪ナイトビートレコード♪
posted by DJ JAMES at 02:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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